子どもの「しつけ」について、どうしたら良いのか悩んでしまうこともありますよね。
では、なぜ「しつけ」が必要なのでしょうか?
しつけは、自分で考え、自分自身をコントロールすることができる自律性を養い、一貫した自己・自我を確立していく上でとても重要なことです。
3つのパターンによるしつけとは
ドイツの精神科医であるホフマンは、親のしつけのスタイルを3つに分け、子どもの道徳性の発達による研究をしました。
まず最初に、子どもがした行為がどのような結果を招き、それが何故いけないのかを説明して理解させる【理由づけ】スタイルです。
●この方法は理解できるようにきちんと説明することで他者への配慮や自分で罪悪感を持てるというメリットがあります。
次に、身体的な強制や子どもが大切にしている物や権利を取り上げる、物事を命令するといった脅しなどを用いる【力中心】スタイルです。
●この方法は繰り返し行うと道徳性が身につかず、他者に攻撃的になってしまうこともあるといったデメリットもあります。
最後は、子どもと話さない、無視をするといったお母さんやお父さんに見捨てられるのではないかという不安を利用する【愛情除去】スタイルです。
●この方法はやり過ぎてしまうと不安な気持ちが先に立ってしまうことによって自分の感情や行動を抑えるようになり、喜びなどの良い感情までも表さなくなってしまう可能性があります。
最も有効なしつけとは理由づけスタイルです
ですが、命に関わるようなことや他者をケガさせるといった危険な行為などをした場合には、更なる効果を得るには子どもに対して適度な不安や不快を感じさせて教えることも必要になってきます。
大切なのはしつけの一貫性
親の都合やその時の気分で子どもに対しその都度違うことを言ったり教えたりしていると、きちんとした一貫性のあるしつけが身につかず、子ども自身が混乱してしまいます。
子どもの気持ちや行動を理解しながらも教えるべき社会のルールや規律は親がブレずに根気よくしっかりと教えていくことが大切です。
しつけをする上での注意点
感情的に声を荒らげて怒るのではなく、冷静に叱るということです。
「怒る」とは自分の感情をぶつけることであり、「叱る」とは相手を思い、注意やアドバイスをすることです。
自分のしたこと、なぜいけないのかをゆっくりと分かりやすく伝えることによって、子ども自身も素直に受け止め、自分のした行動について考えることができます。
親が大声で怒鳴っている状態では、子どもも冷静に理解することはできず、言われたことが頭に入ってきません。恐怖心から脳がシャットダウン状態になってしまいます。
私自身、子育てのなかで「しつけ」としながらも、ついイライラして声を荒らげてしまったこともありました。
その時にわが子から「ママは私のことが嫌いだから怒るんだ!」「ママなんか大嫌い!!」と言われ、今になって思い返しても本当に申し訳なく、母親失格でした。
怒鳴って教えようとしても子どもには伝わらないということなんですね。
叱る時は子どもが理解できる言葉で短く簡潔にがポイントです。ダラダラと長いお説教は逆効果です。
いつまでも怒っている態度を続けていると常に親の顔色をうかがってばかりになり、子どもに対して良い影響を与えません。
しつけにおいては真顔で厳しく丁寧にがポイントになってきます。感情的にならずに低いトーンで叱ることが重要です。
いつも明るく優しいお母さんが低いトーンで話すことによって子ども自身が深刻なことだと理解するので効果的でしょう。
おわりに
子どもに対するきちんとしたしつけは、道徳心を養い、やがて社会に出た時にとても重要なことです。
叱ったあとはパッと切り替えて後を引かないことが大切です。イライラが収まらず態度に出てしまうこともあるでしょうが、ここはぐっと我慢!
親自身も子どもと共に日々成長していかなければいけませんね。
ちょっとでも参考になってもらえたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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