過保護と過干渉による子どもへの影響

子育て

子どもに対して「過保護」または「過干渉」になってはいませんか?

そんな質問をされても否定する親御さんが殆んどだと思います。何故なら、それらを自覚してやっている親など恐らくいないでしょう。

私自身も子どもが低学年の頃までは公園などの遊び場には必ず一緒に行き、遊具で遊んでいるわが子がケガをしないかと心配でずっと後ろをついて回っていたのですが、それが親として当然だと思っていました。

ある日、お友だち親子と公園に行った時のこと。

いつもの如く、わが子に向かって「ほら、危ないからやめなさい!」「気をつけなさい!」などと、ちょくちょく声を掛けながら何度も子どもの近くに駆け寄る私の姿を見ていたママ友さんから

「そんなに過保護にならなくても大丈夫よ」

「多少ケガしちゃっても、自分がした行動は危ないことなんだって子ども自身が身をもって覚えることも必要だから」

と言われ、そこで初めて自分の行動は過保護になってしまっていたことに気づかされました。

こんな風に、わが子を大切に思うがあまり、知らず知らずのうちにすぐに助け舟を出してしまうというような、いわゆる「過保護」になりがちな親御さんも多いのではないかと思います。

では、子どもに対して過保護や過干渉になり過ぎるとどうなるのでしょうか。

過保護と過干渉の違い

子どもが小さいうちはそばで見守ることは大事ですし、見るからに大ケガどころか命に関わるほどの危険なことをしている場合には子どもの元へ行き、注意したり教えたりすることは必要になってきます。

しかしながら、常について回ったりどんな事柄でもすぐに親が口を出したり手を貸してしまうことによって、子どもが自ら体験して覚えるという機会をなくしてしまいます。

そして「過保護」よりも子どもにとってデメリットが多いのが「過干渉」です。

「過保護」と「過干渉」

一見、似たような言葉に感じますよね。

保護とは弱いものを助けて守ること。そして干渉とは当事者ではない人が立ち入って自分の意思や考えを従わせようとすること。

言葉の意味からも分かるように、「過保護」と「過干渉」とでは、全く別の意味を持ちます。

過保護になり過ぎるとどうなるのか

「保護」の度が過ぎて「過保護」になってしまうと、あらゆる事に対して誰かに指示される前に自分で行動するという自主性が育っていかない可能性があります。

例えば子どもが一人でお着替えができるようになったにも関わらず、いつまでも親がやってあげていると「一人でお着替えができた」という達成感が得られず、自立心をも奪ってしまうことになりかねません。

子どもが自分でできることに手を貸さず見守るのも愛情なのです。

ですが、子どもが小さいうちは一人でできることも「ママ、やって〜」なんて、たまには甘えてくることもあるでしょう。

それは、お母さんの愛情を確かめているのです。

そんな時には、「自分で出来るでしょ!」などと突き放すことはせずに優しく手伝ってあげることも子どもの情緒の安定に繋がっていきます。

過干渉になり過ぎるとどうなるのか

子どものやることや考えを否定したり親の価値観を押し付けたりしていると、やがて子どもは本当の自分の考えや思いを口にしなくなり、親に言われたことだけをするようになってきます。

更に、自発性や積極性が失われ、自分の将来の選択もできないという問題に繋がる恐れがあります。

そのようなことからも、子ども自身の考えや意見を優先させることはとても大事なことです。

ですが、子どもが明らかに間違った判断をしていると思われることも時にはあるでしょう。

そんな時は、子どもの気持ちを尊重しながら親としてきちんと正しい方向へ導くことも必要になってきます。

子育てはどんな場面においてもバランスが大切なんですね。

おわりに

親が子どもに対して良かれと思ってやっていることでも、実際には子どもの精神的な成長においてマイナスになっていることもあります。

しっかりと自立した大人になるためには、親は子どものやることにすぐ手や口を出すことはせず、そっと見守ることも大切です。

「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあるように、可愛いわが子だからこそ甘やかすことはせず、世の中の辛さや苦しみを経験して成長させるべきなのだと思います。

ちょっとでも参考になってもらえたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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