子どもが抱えるストレスの要因

子育て

近年は子どもをめぐる問題が多くあります。

少子化を始め、いじめや不登校、学級崩壊など、いずれも社会問題になっています。

時代の変化によって環境や価値観も変わってきた今、子育てに関するたくさんの情報が飛び交い、それに親が振り回されてしまうこともありますよね。

そんな時代の中、親は子どもが抱えるストレスに気づけているのでしょうか。

ストレスを抱えている状態を放置していると様々な症状が現れてきます。

現代の子どもとストレス

現代の子どもの生活はとても多忙です。

殆んどの子どもが塾に加えいくつかの習い事に通っており、友だちと遊ぶ場所や時間が限られているのが現状です。

そのような環境の中で育っている多くの子どもはストレスを抱えています。

ストレスとは嫌な出来事であるストレッサーが心身の良くない反応である「ストレス反応」を引き起こす過程のことを言います。大人と同じく子どもも日々の生活の中で様々なストレスを抱えます。

保育園や幼稚園、学校では勉強や友達との関わりなどからストレッサーに出会う可能性が高いと言えるでしょう。

親は子どもに対し、せめて家の中ではリラックスさせてあげたいと思いますよね。

そんな親の思いとは裏腹に、子どもは少なからず家庭内においてもストレスを感じているのです。

子育てにおいて土台となるのが家庭です。その家庭内でのストレスに負けず、自立していくためにはどうあるべきなのでしょうか。

子どものもつ家庭内でのストレス

では、子どもが家庭内で感じているストレスはどんなことなのでしょうか。家庭内ストレスも年代によって要因も変わってきます。

幼児期の主な家庭内ストレス

  • 食事に関すること
  • テレビやゲームに関すること
  • 物欲

幼児期で最初に挙げられるのが食事においてのストレスです。嫌いな物を食べさせられることによって食事が苦痛になってしまいます。

近年ではテレビやゲーム、スマホにおいてのストレスも多くなっています。時間を決められたり、テレビやYouTubeなどを長時間視聴することによる視力低下からストレスを感じていることもあります。

幼児期は物欲が強く、欲しいも物を買ってもらえないと大泣きしながら地団駄踏むなんてことがありますが、そういった欲求が満たされないことでのストレスも大きいと言えます。

小学生期の主な家庭内ストレス

  • 親との関係
  • 共働きによる親の不在

小学生になると親との関係によるストレスが増えてきます。「勉強しなさい!」と言われたり「宿題はやったの?」と聞かれることのストレスだったり、近年では中学受験をする子どもが増えていることから、親の期待に応えなければというプレッシャーからのストレスもなどあります。

また、親が共働きのため学校から帰った時に誰もいなくて寂しい、すぐに話を聞いてもらえないなど家庭環境からのストレスや、自分より兄弟(姉妹)の方を可愛がっているのではないかとの不安も要因として考えられるでしょう。

その他の要因として、夫婦ケンカやDVなど親の不仲が挙げられます。

度重なる夫婦ケンカやDVは子どもの精神状態に加え、脳にも悪影響を与えることがわかっており、大きなストレスの原因となります。

親が不仲である家庭の子どもはストレスを抱えるだけではなく、学習能力や記憶力、更には自尊感情が低いとのデータも出ており、そうなってしまうと何に対してもやる気が起きず、自信を持てなくなってしまいます。

自尊感情は社会に出ていくためにとても重要なことです。

しかしながら、長年の生活の中で夫婦ケンカが全く無い家庭などそうありませんよね。多かれ少なかれ夫婦ケンカはあるでしょう。

対策としては、夫婦ケンカは子どもの前ではしないことです。うっかり子どもの前でケンカしてしまった時は、最後には仲直りする姿を見せるなど、子どもに不安やストレスを与えないための心がけが大事です。

家庭環境は人格形成に大きな影響を及ぼすほど重要だと言えるでしょう。

*子どもの自尊感情についてはこちらでお話しています↓↓↓

自信のない子どもと自尊感情との関係性

子どものストレスによる症状

子どもがストレスを抱え、それが蓄積されると様々な症状が現れてきます。その症状とはどのようなものなのでしょうか。

身体面

筋肉の緊張・呼吸の乱れ嘔吐・下痢など

感情面

イライラ・不安・失望・憎しみ・攻撃など

その他に 食事の変化睡眠の増減爪噛み指しゃぶり髪の毛を抜くなど、行動面においても症状が現れてくることがあります。

ストレスによる身体的症状を出さないために

①安心させる声がけをする

子どもが何か失敗した時に「大丈夫だよ」「次は頑張ろうね」などの声がけをすることにより、自分を肯定的に捉えられるようになります。

②楽観的にみることを示す

「まぁ、いいか」「何とかなるよ」といった態度を示すことが大切です。物事を楽観的に考えることによって、ストレスに強くなると言えるでしょう。

③周囲のサポートを感じさせる

困った時には、周りの人がサポートしてくれるという安心感をもてるようになることが重要です。

これらは親が子どもに受容的に接し、子どもを尊重し、おおらかな気持ちで育てることで身につきます。

考え方によって、同じストレッサーでも深刻なものか軽いものか捉え方が異なってきます。

④体を丈夫に保つ

心の健康と体の健康は結びついています。

バランスのとれた食事、規則正しい生活、適度な運動は、大人や子どもに限らず身体を健康に保ち、日頃のストレスを軽減するためには必要不可欠になってきます。

子どもが安らげる家庭環境づくりは子育ての基本となり、家庭内ストレスをつくらないためにとても大切なことです。

*子育てにおいて大切なことについてはこちらでお話しています↓↓↓

子育てにおいて大切なこと

おわりに

現代のようなストレス社会において、完全にストレスを排除するのは難しいことです。

要するに、ストレスに強くなることが大切なのです。

ストレスに耐える力を強くする、上手く対処することが大切だということです。それを身につけるために親の関わり方が重要になってきます。

子どもがストレスを抱えている時は、何かしらの症状が出ている可能性があります。家庭内での子どもの小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。

ちょっとでも参考になってもらえたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました